私と食事と本。
食べることも料理を作ることも大好きで、本を読んでも、その中にでてくる食事がどのようなものか、いつも想像して、できるものであれば実際に作ってしまいます。
例えば、村上春樹さんの作品にはよくバーでビールとキュウリだけのサンドウィッチを食べたり、スパゲッティを茹でたり、ダンキンドーナツを食べたり、美味しそうなものが盛りだくさんです。
- 作者: 台所でよむ村上春樹の会
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2001/06/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 台所でよむ村上春樹の会
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 単行本
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紀行文の『遠い太鼓』ではヨーロッパ、特にギリシャでの食事に関する記述が面白いので、旅行の際には必ず持参します。飛行機や電車の移動時間にぴったりの内容です。もう表紙もぼろぼろになってきましたが、読むだけで旅を思い出したり、まだ見ぬ土地を想像したり、2冊目を買おうか迷うほどに行動を共にしています。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/04/05
- メディア: 文庫
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日本の作品だけではなく、外国文学についても同じことが言えます。時代によって、食事の内容も変わるのであれば、それを分析して、どんな素材でどんな料理でどんな食事の環境を経ていくことは、作品理解において非常に重要だと思います。
- 作者: フィリップジレ,宇田川悟
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1990/11/01
- メディア: 単行本
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ロスト・ジェネレーションの食卓―偉大な作家・芸術家たちは何を食べたのか
- 作者: スザンヌロドリゲス=ハンター,Suzanne Rodriguez‐Hunter,山本博,山本やよい
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/04
- メディア: 単行本
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知り合いに、大学で文学作品から当時の食文化を探る研究をしている方がいらっしゃいますが、大変興味深くお話を伺いました。お正月休みに作品に登場するものをいくつか作ってみたいと思います。
美味しいものと記憶②
私が海外出張に行く前には家族で食事をするのが恒例ですが、日本で最後に食べておきたいものはないですか、と尋ねられ、フレンチを選び、失笑されました。お寿司や和食じゃないの?とつっこまれました。だって、ワイン好きなんだもの、いいじゃない。
前菜
もうひとつ前菜。フォアグラやスープ、パスタから選べるのです。ここのフォアグラは本当においしくて、一緒に運ばれてくるパンがとっても合うのです。
フォアグラをマスカットのソースでいただきました。写真がなぜか斜めです。
さて、メインのお肉。これは牛ヒレステーキです。ニュージーランドでお肉三昧なのを知っていながら、お肉とお魚の選択で肉を選ぶところ、まだまだ本能に従って生きています。
お手頃コースはお肉かお魚の選択、フルコースは両方ですが、お手頃コースでもおなかぱんぱんになるので、まだフルコースは挑戦したことがありません。
メインの後、まだワインを飲みたいとお願いして、チーズをいただきました。
この時は結構飲んだので、写真がたがたですね。すみません。
最後はデザートです。
カシスのシャーベットにピスタチオのアイスクリーム。飲んだ後に、さわやかです。
ちなみに、こちらのお店は、ボジョレーヌーボー解禁のときに、こんなサービスもしてくれます。飲み比べしたいという要望にばっちり応えてくれました。感謝です。
ワタリガニとハマグリ。
実家より、ワタリガニ10杯と蛤10個いただきました。
結構な量ですね。漁師さんから、上質のものなので、届いたらすぐにゆでてもらいたいとのメッセージがあったため、実家に届いたこの3倍の量の蟹を茹でた母、偉大です。茹でてから冷凍すればそんなに味が落ちないそうで、私もほとんどを冷凍庫にしまいました。
ワタリガニはどうやって食べるのがいいのかわからず、クックパッドをうろうろして探しましたが、結局シンプルに茹でたものをそのまま三杯酢につけて食べました。小さいから、タラバガニのようにはいきませんが、おいしくいただきました。日本酒や焼酎があればよかったのですが、今回はプレミアムモルツと一緒に。
近づいてみると、結構かわいい顔をしています。
さて、お次はハマグリ。
久しぶりに取り出したタジン鍋に並べて蒸します。
さて、口が開いてきましたよ。
そろそろかしら。
くぱ〜!
口をあけたところに、醤油とバターを。
これでいただきます。
ハマグリは完食しましたが、まだ8杯あるワタリガニ。
次はパスタとワタリガニ汁に挑戦します。とれたてはおいしいですね。そんなに手を加えず、素材の味を堪能しました。
新潮社がKindleから引き上げのニュース。
金曜日に仕事が終わり、Twitterを見ると、なんとも衝撃的な文字が目に飛び込んできました。なんと支払いの関係で新潮社がこれまでkindle化されていた書籍を引きあげるというのです。
http://www.gizmodo.jp/2012/12/yonda_kindle.html
私はこの間、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』を購入したばかり。まだ50%しか読めていません。Kindleで購入した物は、所有できるわけではないというニュースが11月に飛び交っていたため、途中で読めなくなるのではないか、など動揺しました。実際にKindle paperwhiteで確認しましたが、継続して読むことができました。
さて、Kindle Storeですが、やはり消えていました。
- 作者: 原田マハ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/01/20
- メディア: ハードカバー
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- 作者: 原田マハ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/07/06
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講談社、新潮社、角川文庫、文芸春秋から出版されたものをよく購入するため、Kindleで便利になることを楽しみにしていましたが、まさかの撤退。その他の出版社の本がKindle化することを期待しておきます。
どうなるかわからないので、楽園のカンヴァスは今日中に読み切ります。
追記
昨日動揺しながら書いたブログですが、今Kindle Storeを検索すると、でてきました。いったいどうなっているのでしょう。まだまだ様子見が必要なのでしょうか。こちらは1日で復活のニュース。
おいしいものと記憶。
あのときのあの料理をもう一度食べたいと思い出すとき、その場面が一緒に思い出されます。誰とどんな気持ちで食べたのかはとても大切で、それが素敵な時間であればあるほど、おいしいご飯だったと記憶されています。おいしさは、素材そのものだけではなく、誰とどこで、どんな気持ちで食べたのかにも影響されるのでしょう。
今回はニューヨークへの旅行で出会った、手頃なのに美味しかったものを紹介します。
ヒルトンニューヨークの目の前にある屋台。トルコ屋さんと勝手に呼んでいるけれど彼らが作っているのは、ターキーかチキンを選び、ご飯とサラダを添えたスパイシーでボリュームのある(なんだかよくわからない)一品。
次は、WHOLE FOODS(オーガニック食材を扱うスーパー)のデリで買ったもの。ここはお寿司も売っているし、カットされたくだものの他、デリもパスタやライス、スープ、サラダなど、種類も豊富で選ぶのも楽しいです。
タイムズスクエアすぐ近くのcosiで。朝ご飯に、クロワッサンにハムとトマトとチーズとオニオンをはさんでもらいました。
学生の頃は、旅行に行くと人物の写真ばかりを撮っていましたが、次第に風景、そして何気ない日々の記録に変わっていきました。こうして振り返ると、写真があるから思い出せることは多いと思います。これから、パソコンの中で眠っている写真を掘り出してみようと思います。
Sarabeth'sのエッグベネディクトが食べたくて。
仕事をするようになって、休みがなかなかとれなくて、だんだんと息苦しさが増して。。。そんな時にいつも思い出すのがSarabeth's。今はルミネ新宿であの味が楽しめるようになりましたが、やはりニューヨークで味わいたいと思うくらい、食事の環境は大切だと思います。
- 作者: 岡野ひろか
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ニューヨークおしゃべりノート―地球の歩き方編集女子が見つけた、NY最強の楽しみ方教えます (地球の歩き方BOOKS)
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5日間のお休みがあれば、ひょいっとひとっ飛びで行けるニューヨーク。飛行機代が気になるところですが、Eチケットになってからは、結構安く行けます。それに、ホテル代も直接ホテルに予約をすれば、お一人様追加代金なんてものはありません。もともと一部屋いくらという値段設定がほとんどです。ニューヨークはホテルにお金をかけないと、盗難や犯罪に巻き込まれやすいということで、1泊2万円は考えていた方がよさそうです。私のお気に入りはヒルトンニューヨーク。ミュージカルやオペラが好きな私には、ブロードウェイとメトロポリタンオペラに近い立地は最高です。0時前に終わっても街頭で明るい道を歩いてホテルに戻れるなんて夢のようです。MoMA、セントラルパーク、マノロブラニク直営店も近くにあります。
そして、Sarabeth'sも。
有名店なので、時間帯によっては並びます。私はのんびりブランチで行ったので、10分程度で中に入れました。まずは、飲み物のオーダーから。寒い冬はアップルサイダーが体も温まるので人気です。冬の定番です。シナモンやナツメグのいい香り。
さて、そしてお待ちかね、エッグベネディクト。
卵もソースも、どれをとっても完璧です。14ドルくらいだったと思います。私がニューヨークを旅するのはいつも寒い季節。そのために、冬になると、サラベスのエッグベネディクトが恋しくなります。
忙しさと読書
小学生の頃は長期の休みに入ると、毎日1冊読むことを目標にしていたくらい、本が好きでした。クリスマスが近づくと、プレゼントに赤毛のアンシリーズや芥川龍之介全集をねだったのを今でも覚えています。学校図書館には純文学から児童書までかなりの蔵書があったように思いますが、卒業までにほとんど読み切りました。それくらいに本が好きで、近所に来る自動車文庫も楽しみにしていました。
- 作者: ルーシー・モード・モンゴメリー,掛川恭子
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羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)
- 作者: 芥川龍之介
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- 作者: 芥川龍之介
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中学生になっても変わらずに読書にかなりの時間をかけていましたが、次第に部活や受験勉強などに意識が移行し、気がつくと純文学を読むのはかなりしんどくなっていました。高校入学と同時に新書や新聞の社説、天声人語を読むことを勧められ(課題だったので、強制か。)ますます純粋に読書を楽しむ機会は減ったのです。大学入学後には研究に関する書籍に加え、趣味の読書時間も安定して確保できるようになりました。
成長と共に興味の対象が増えることはいいことだと思います。けれども、私の場合は読書が精神のバロメーターといってもいいくらいに、自身の状況を如実に表しているのです。
働きだしてからは特に、意識して珈琲を飲みながら読書をする時間を作るようにしています。本を読みたくないくらいに疲れがたまり、精神的に追いつめられた時期もありました。目の前のことから解放される瞬間がないと、息苦しくて仕方がありません。職場の先輩から、「本が読みたいって思えるのは健全な証拠よ。病んでいるときにはそんな力すら湧いてこないから。」と声をかけていただいたこともあります。職業柄、鬱病になってしまう方が多い中、趣味を持つことの大切さを感じています。
つらつらと何を綴っているのかよくわからなくなってきましたが、こんなふうに思いのままにブログを書くのも心にゆとりができた証拠だと思っています。昨年よりも自身のことに気を配れる余裕ができた今、抑圧されていた分もまとめて吐き出したい欲求に駆られています。
垂れ流し的なこのブログを目にする方の迷惑を顧みず申し訳ありません。